ミカルディスによる降圧と減塩食で治す高血圧
2019年07月24日
高血圧を治すというのは生活習慣が原因となっていると推定される場合にはそれほど容易なことではありません。
血圧が高いというのが良好な状況ではないということは誰もが理解することができても、それを改善しようという原動力に欠いてしまいがちなのが高血圧だからです。
それだけでは自覚症状として顕著なものはなく、重篤な合併症が生じてから本格的に自己管理が行われるようになるということも珍しくないのです。
ミカルディスは高血圧治療に用いられる降圧剤であり、副作用も少なく、降圧効果も高いことからよく用いられています。
ミカルディスはアンジオテンシン2受容体拮抗薬に分類される比較的新しい降圧剤であり、腎臓の保護作用を有することから糖尿病患者においては特に頻用されます。
しかし、ミカルディスを用いても高血圧を根本から治すことはできず、あくまで血圧を下げて合併症を予防することができるということにとどまります。
そのため、高血圧治療ではただ薬を飲んでいればよいというのではなく、食事療法や運動療法といった積極的な取り組みが必要であり、それが治療を容易ではなくしている原因です。
高血圧を治すためには生活習慣の改善が必要であり、その主眼が置かれるのが減塩食です。
減塩食の目的なナトリウムの摂取量を減らすことであり、それが高血圧の改善に寄与することが知られています。
一方、減塩食と同様に重要視されるようになってきているのが野菜の摂取です。
野菜に含まれるカリウムは、ナトリウムの排出を促す効果があります。
そのため、減塩食によってナトリウムの摂取量を減らし、野菜食によってナトリウムの排出量を増やすことによって効率的に高血圧を治せると考えられています。